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身体拘束はするべき?しないべき?

身体拘束と聞くと、精神病院で実施されるものというイメージがあるかもしれませんが、実際には一般病院でもよく実施されることだったりします。
本来は、人間が人間らしく生活する為に身体拘束は実施してはならないという考えを提唱しています。それがあるべき姿であり、身体拘束を実施せずに済むならばどんなによいかと思います。しかし現実として身体拘束は頻繁に実施されている現状にあります。ここで誤解があってはならないのは、何でもかんでも身体拘束を実施するということではないということです。患者の術後の不穏状態から、点滴ルートやバルーン抜去の恐れが高い為に実施するといった事例や、認知症があり、安静が必要なのに自分一人でベッドから立ち上がり転倒しそうになった為に実施するといった事例等。いずれも患者を守る為に実施しているのです。この実施するに至るには、勿論本人に確認が取れる状態であれば本人に。無理な場合は家族に、いざというときには安全の為に身体拘束を実施してもよいかの許可を得る必要があります。そこで絶対にしてほしくないというのであれば、私達は実施する権利はありません。患者・家族の意思を尊重していきます。逆に患者・家族の同意があり、医師からも必要時実施可という許可があれば、看護師が患者の状態をアセスメントし、必要時事故防止の為に身体拘束を実施することが出来るのです。
これらのことから、身体拘束はするべきか、しないべきかと聞かれれば、しないにこしたことはないのです。自分の家族が身体拘束されているのを見るのは本当に辛いものですから。しかし何が今大事なのかを冷静に判断していくのが看護師の役目です。患者の安全を守る為に必要であるならば、最低限の身体拘束を実施する必要があると考えます。
また、身体拘束にもいろいろあります。身体を縛るだけが身体拘束ではないことを知っておかなければなりません。四肢抑制、チャックと特殊なボタンで簡単に脱げない介護衣、手に装着するミトンやメガホン、ベッドサイドに置いたマットの上に立ち上がるとナースコールに連動するコールマット、ベッドから起き上がったりするとベッドと患者の衣服で繋がっていた紐が取れてナースコールに連動する転倒ムシ等。身体を縛らなくても、最低限の方法で患者を危険から守る方法があり、患者の状態に合わせて実施していき、また状態改善の時期には再度アセスメントし拘束を除去していくことが大切です。身体拘束に関しては賛否両論ありますので、あくまで私の考えになります。

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